昨年ごろからおしゃれ好き達の熱視線を集めている元祖美脚パンツ、Wrangler(ラングラー)のWRANCHER DRESS JEANS(ランチャードレスジーンズ)。今回はその普及の名作ランチャードレスジーンズにフォーカスしていきます。
そもそもWrangler(ラングラー)とは
ラングラーはデニム好きなら知らない人はいないといっても良いブランドですが、まずは簡単に触れておきます。
ラングラーは、C.C.ハドソンが1904年、ノースカロライナ州グリーンズボロにハドソン・オーバーオール社を設立し、1929年に「ラングラー」という名前のワークウェアの生産を開始したことが始まりです。ただその後、会社の買収や合併、社名変更を経て、1947年にアメリカのワークウェアブランドであるブルーベル社が「ラングラー」の名を冠しジーンズを発売しました。このタイミングをラングラーの始まりとする説もあります。
そしてその翌年には、ハリウッドのウェスタン・デザイナーであったロデオ・ベン(本名、ベンジャミン・リキテンシュタイン)をジーンズのデザイナーに迎えました。実はラングラーは世界初のデザイナージーンズと言えるブランドなんです。そのタフで機能的なジーンズがウェスタンカウボーイたちの人気を集め、1975年には定番モデルの1つ13MWZが全米プロ・ロデオ・カウボーイ協会から公式ジーンズとして認定されました。

ジーンズといえばまずLevi’s(リーバイス)をイメージする方も多いかと思いますが、ラングラーはそのリーバイスと並んでアメリカの3大デニムブランドと言われています。ちなみにもう1ブランドは、こちらもとても有名ですがLee(リー)です。
そんなラングラーは日本には1972年に上陸を果たし、ジーンズ人気の火付け役として一翼を担いました。現在も揺るぎない王道ジーンズブランドとして老若男女問わず支持され続けています。
WRANCHER dress jeans(ランチャードレスジーンズ)の始まり
前述した通り、ラングラーのジーンズはカウボーイたちから人気を博しましたが、ご紹介するランチャードレスジーンズもまた然り、カウボーイたちがパーティなどでおしゃれを楽しむために開発されました。1960年に誕生して以降、現在でもランチャーという呼び名で親しまれていますが、正式名称であるランチャードレスジーンズには正装用という意味が込められています。

WRANCHER dress jeans(ランチャードレスジーンズ)が愛されるワケ
ではなぜそのランチャーが60年にも渡って愛され続け、近年その人気が再燃しているのでしょうか。
そのディティールや特徴を見ていきましょう。

まずなんといってもランチャーパンツのキモは絶妙なフレアシルエットでしょう。腰周りはタイトめで、膝から下に向かってゆるやかにフレアしています。シューカットとも呼ばれるこの裾のわずかな広がり具合は、特有の美脚&脚長効果を生み出しており、極端なフレアパンツに苦手意識がある人も抵抗なく着用できます。
また採用されている生地はポリエステル100%のストレッチツイル。ハリのある生地である為、ウールスラックスにも劣らない綺麗な見え方をしてくれます。素材としては所謂ジャージに近いですが、高密度に織られており、ジャージらしさは皆無と言って良いでしょう。さらに洗濯しても消えないセンタークリース(センタープレス)はアイロンなしで長くキープでき、型崩れやシワを気にせずはくことが可能です。イージーケアな一面も魅力的ですね。
さらには豊富なサイズ展開やカラーバリエーションの豊富さも特徴と言って良いでしょう。

当時のカウボーイたちは、ウエスタンブーツに被せても美脚を描ける絶妙なフレアシルエットと、洗濯をしても消えないセンタープレスでよそ行きのおしゃれを楽しんでいたんですね。
まとめ
2022年においてもワイドパンツの人気は継続中ですが、その一方でリーバイスの「スタプレスト」やDickies(ディッキーズ)の「874」も人気を博しています。それらと同じくアメカジ的な要素を持っていながらも、美脚という点において群を抜くモデルのラングラーの「ランチャー」。感度の高い大人たちの間で再評価の機運が高まっており、セレクトショップなどの店頭でも見かける頻度は増してます。ワイドパンツには飽きたけど、単なるスキニーじゃもの足りない、そんな人にとって、非常に有効な選択肢と言えるのではないでしょうか。
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