orSlowとは
orSlow(オアスロウ)は2005年、デザイナーの仲津 一郎さんによってスタートされた、兵庫県西宮発の国産デニムブランドだ。デニムだけではなくチノパンやスウェットなどトータルでウェアを展開している。
仲津 一郎
独学でオリジナルジーンズを製作し、服飾学校を卒業した後、世界的産地として知られる岡山県・児島にあるジーンズの老舗へ就職。ジーンズへの興味は、6歳のときに母親に買ってもらったデニムオーバーオールとの出合いがきっかけだったようだ。ブランド立ち上げ前から稀少なオールドミシンを個人で買い集め、2004年にorSlowの前身となるブランド「slowdenim」を立ち上げられた。
ブランド名は、「originality(or)のあるものを吟味しゆっくり(slow)時間を掛けてもの創りをすること」を由来としている。素材や風合いにこだわったワーク、ミリタリーウェアを展開しており、ヴィンテージ品が醸し出すオーラはそのままに現代のファッションに幅広く取りいれられるアイテムは、様々な年代の生地や洋服に触れてきた仲津さんだからこそ産み出せるものだろう。
originalityのある服を吟味しもの創りする。
めまぐるしい速さで流れていくファッションの世界で、ゆっくりと進みながら自分らしさを見つめ直していく。
19〜20世紀に誕生した衣類、特にワーク・ミリタリーから派生する衣類は、作業着に限らずファッションとして多くの人たちに愛され、今現代もなおベーシックウェアとして支持され続けています。
そういった永遠の定番服を私たちのフィルターを通してslowにデザインしていく。手から生み出されるぬくもりを大切に、細部に至るまでこだわったクオリティーの高いもの造りを目指しています。
引用元:オアスロウ公式サイト
上記の引用はorSlowのブランドコンセプトだ。
MADE IN JAPANにこだわり、企画・パターン・サンプルの縫製まですべて自社アトリエで行なわれており、生地を織る糸や染料、デザインや製造工程など、細部に至るまで妥協せず丁寧につくられている。特に、アトリエ内にはデニムの量産工場と同じ設備の約20台(16種類)の工業用ミシンを揃えてサンプルをデザイナー自ら手作りで縫製している。仲津さん自身も超が付くほどのマニアで、これまでに収集したヴィンテージウェアはひと部屋分にもなるようだ。
昔ながらの製法や手作業に携わっていると、どうしても技術やマシンに対してアレルギーを持ったり、懐疑的になりがちだ。しかし、orSlowは単なるヴィンテージのレプリカとは異なり、デザイナーが新しいものを取り入れること、新技術にも肯定的であることから、ニューベーシックが生みだされるのだろう。
orSlowの定番アイテム
「IVY FIT 107」
ブランドを代表する定番モデル。1960年代の東海岸のアイビーリーガーをイメージして企画されたモデルでIVYフィットという名称で親しまれている。フロントジップで股上は浅め、全体的にスッキリとした細めのストレートなラインになっており、LEVI’S 505のイメージで作られています。107は縦糸を強く撚ることによって生地に硬さを持たせている。細めなシルエットのジーンズは膝が抜けたりしやすいので、そうなりにくい仕様にという配慮から生まれたデニム生地である。
「STANDARD 105」
独特のネップ感が特徴的な13.5オンスで作られているモデル。ヴィンテージのLEVI’S 501XXを分解し、生地感・縦糸のムラの形状まで顕微鏡を使って細かく分析、研究して、旧式のシャットル織機で織りあげられたオリジナル・デニムだ。上記の107と比べ、ボタンフロント、股上がやや浅め、太すぎず細すぎずのコーディネートしやすいストレートなシルエット。ミシン、縫い糸、縫製仕様等の隠れた仕様で、ヴィンテージデニムのような経年変化も楽しめる。
「1950’S COVER ALL」
19世紀初期からアメリカの作業着として普及していたカバーオールの中でも1950年代ごろのタイプからインスピレーションを受けて製作されたモデル。ラグランスリーブのラップシームや美しい曲線を描くパッチポケット等は、まさに職人泣かせの仕様になっている。オリジナルの9オンスDENIMは着るほどに愛着が湧いてくる1着になっている。
US ARMY FATIGUE
ORSLOWの顔として作り続けられる US ARMY FATIGUE。ルーペを使用してあらゆるコットンの 配合を微調整し誕生したこのオリジナルの バックサテンは生地感はハリよりも柔らかさが先にくる印象。ムラ糸の感じがある生地には、立体的なイメージがあり 新品なのに、既に味わい深い印象を感じることができる。さらに穿き込むほどに味も出て、デニムのように経年変化を楽しめる。
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