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サスティナブルを体現するバッグブランド『FREITAG』

via:PASS THE BATON

街で見かけると一際目を引くスイス生まれのバッグブランド「FREITAG(フライターグ)」をご存じだろうか。

サスティナブルが世の中に浸透した現代だが、そのサスティナブルという言葉さえ生まれていなかった90年代に「アップサイクル」に着手したバッグブランドの「FREITAG」。まさに時代がブランドに追いついた。本記事ではそんなブランドにフォーカスする。

via:PASS THE BATON

FREITAGは、1993年にマーカス・フライターグとダニエル・フライターグという兄弟が創立する。

初代モデル F13  TOPCAT via:FREITAG

当時フライターグ兄弟が住んでいたチューリッヒ市内のアパートの目の前にあったフリーウェイを往来するトラックにインスパイアされ、使い古されたトラックタープ(幌)、自転車のインナーチューブ、廃車のシートベルトを使ったメッセンジャーバッグを、自ら自分たちのために創ったところからスタート。機能性と防水性に優れた初代モデル「メッセンジャーバッグF13  TOPCAT」から始まり、現在ではバッグにとどまらず財布や小物等あらゆるニーズのためにデザインされた80を超えるモデルが存在する。

荷台部分のシートがトラックタープ via:FREITAG

フライターグ兄弟は元々消費を繰り返すことに疑問を抱いており、消費の連鎖からの脱却も考えていたよう。昨今は日本でもエコやサスティナブルを意識した企業やブランドも増えているが、FREITAGは約30年前からリサイクルを念頭に活動していたということになる。同時期にあたる90年代初頭にはMartin Margiela(マルタン マルジェラ)等の所謂デザイナーブランドも古着、リサイクルなどの打ち出しをしていたが、この時代におけるサスティナブルへの着目には驚かされる。

素材となるトラックタープ via:FREITAG

FREITAGのバッグの魅力はたくさんあるが、まずはどのアイテムも1点モノだというところだろう。元々ヨーロッパ各国を走行していたトラックタープを利用しており、その風合いも年季の入ったものからある程度綺麗なものまで様々。またバッグの制作過程でのカッティングのされ方によってアルファベットや数字が入ったものから無地単色のものもある。仮に無地単色であっても、そのタープにはトラックの荷台でシミや傷がつくほど様々な道を走り、様々な経験をして歩んできた人生がある。その背景は唯一無二というに相応しいだろう。

またFREITAGの魅力というと避けて通れないのがその機能性だ。そもそも悪天候の道路でも荷物を守ってきた素材がベースになっているので、撥水性が高く非常に頑丈になっている。

FREITAGのバッグ via:PASS THE BATON

最近ではインフルエンサーや芸能人の使用も増えており、そのデザイン性と機能性からファッションシーンでの活躍も見せているFREITAG。トラックタープや廃車のシートベルトを大胆に使うアイデアのある究極のサスティナブルといえるアイテムでありながら、他にないユニークな素材感や1点モノであるというファッション性にワクワクされるのではないだろうか。

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