ダウンの新定番ブランドとして注目されているインナーダウン専業のブランドTAION(タイオン)を解説。
TAION(タイオン)とは
TAIONはインナーダウンを専業とするブランドだ。ブランド名は潜在的な暖かさを意味し、日本発のイメージを膨らませる“体温”に由来。「クオリティーに対して圧倒的な コストパフォーマンスによる、価値の追求」を スローガンとし、高品質で高機能なインナーダウンを幅広く展開している。
2016年の誕生以降、「シップス」や「ビームスライツ」、「アーバンリサーチ」を筆頭とした有力セレクトショップで展開されるほか、米国やアジア、欧州でも取り扱われているグローバルなダウンブランドへと成長を続けている。また以下の画像のように様々なブランドや企業とのコラボレーションアイテムも提供しており、ファションシーンを賑わせている。
元々は生産会社であったことから、特にダウンに関しての背景が揃っていたこともあり、色やサイズの豊富な展開と、用途別に様々なインナーダウンの展開を実現。メーカ発の特権である優れた資材や羽毛により、利便性の高いスペックを叶えている。モデルにもよるが、表地は撥水加工が施されたナイロンを使用しているため、撥水だけでなく、汚れもつきにくいのが特徴。表地裏面には、ACコーティング加工、ダウンステッチ糸には高士糸というダウン専用糸を用いて、羽毛の吹き出しを最小限に抑える工夫も施されてる。また羽毛には、こちらもモデルによるものの嵩高の高い800flpのダウンを採用。一般で使用されるダウンでは600flp前後のものが多いため、その質の高さをうかがうことができる。
これだけ機能面に配慮しつつも、大半の製品がアンダー10,000円の価格設定には驚かされる。
TAION(タイオン)のアイテムの特徴
TAIONには5つのラインがあり、それぞれコンセプトの沿ったアイテムを展開している。
「タイオン ベーシック ライン(TAION BASIC LINE)」では、ブランド設立当初から続く定番アイテムを中心に、利便性の高いミニマムなデザインを展開。ベスト、ジャケット、フーディーなどオーセンティックな飽きのこないデザインが特徴だ。ロングセラー品番は、現在20色展開を超えるラインナップになっている。
「タイオン シティー ライン(TAION CITY LINE)」は、2019年秋冬シーズンからスタート。都市や街で生活するスタイルをタイオンらしく解釈して展開していくラインだ。初となる斜め格子キルトを採用しており、ビジネス、フォーマル、通勤・通学などあらゆるシーンを想定したデザインとなっている。
「タイオン マウンテン ライン(TAION MOUNTAIN LINE)」も2019年秋冬シーズンよりスタート。80年代のアウトドアシーンのアイテムをベースに、機能的要素を盛り込でいる。タウンユースとしても機能するシンプルなデザインが多く、インナー・アウターのどちらでも着用可能で、特にダウン面とボア面をリバーシブル着用できるスタイルが人気を博している。
「タイオン スポーツクラシックライン(TAION SPORTS CLASSICS LINE)」は、オーセンティックでストリート感のあるデザインのアイテムがメイン。着応え抜群なしっかりとした生地と大振りのキルトステッチが特徴的だ。
「タイオン ミリタリーライン(TAION MILITARY LINE)」は、ヘチマキルトをはじめ随所にミリタリーテイストを取り入れた2021年秋冬スタートの新ライン。両脇にはファスナーがついており、スリットや重ね着などが楽しめる。
また同ブランドはハイエンドラインとなる、想像する上での最高のインナーダウンを目指すため誕生した「タイオン エクストラ -TAION EXTRA UTILITY PERFORMANCE WEAR (略 TAION EXTRA)-」も展開。高機能な資材を使用し、最新の技術追求だけではなく、心地よい最善な機能を開発・搭載をし、シンプルで応用力のあるインナーダウンをリリースしている。モバイルバッテリーを使い電気による温度調節を可能にしたHEATING SYSTEM(ヒーティングシステム)が話題を呼んだのも記憶に新しい。
シーズン毎に進化を遂げるTAION。今後の成長にも期待したいブランドだ。