スタイリスト私物　SNSで話題沸騰！魅力的なブランドとスタイリストによるコラボレーション

雑誌などを見ていると、カッコいいと思ったスタイリングのアイテム詳細の欄にスタイリスト私物と書かれていて、しばしばもどかしい気持ちになる。

そのスタイリスト私物という言葉をそのままブランド名にした「スタイリスト私物」をご存知だろうか。

どんなブランドかまでは知らなくとも、SNSなどで名前を見たことがある方は多いだろう。実は「スタイリスト私物」は、SNS上で絶大な人気を集めており、なかなか簡単には手に入らないブランドになっている。

今回はそのスタイリスト私物にフォーカスしていこう。

スタイリスト私物とは

「スタイリスト私物」とは、スタイリストの山本康一郎氏が手がけるファッションブランドだ。

しかし、一般的なファッションブランドとは少し異なり、スタイリスト私物のみで企画した商品は存在しない。スタイリスト私物のアイテムは、全て他のブランドやアーティストとのコラボレーションになっている。

ブランドというよりも山本康一郎氏によるプロジェクトと言った方がわかりやすいかもしれない。スタイリストである山本康一郎氏自身が愛用するアイテムやブランドに対して、1人のユーザーとして様々な我儘をリクエストすることによって作られる別注に特化したブランドということだ。

ブランド名からも察するに、コンセプトは「山本康一郎の私物」ということだろう。また取材にて、雑誌に掲載されることがあれば「雑誌のキャプションを困らせたい」というユーモアの効いた由来も少しあるようだ。

2017年に「nonnative(ノンネイティブ)」とコラボを皮切りに、ブランドの立ち上げからで言うと今年で5年目になる(2022年現在)。

余談だが、ブランドの手書きロゴはアーティストの加賀美健氏が書いたもので、同氏とは湯呑のデザインなどでもコラボしている。またスタイリスト私物のアイテムにはこのロゴのステッカーが付属して販売されている。

山本康一郎氏はどんな人？

1961年、京都生まれ、東京育ちの山本康一郎氏。

大学在学中から雑誌「POPEYE」にフリーランスで編集者として参加し、その後にメンズ専門のスタイリストとして独立。雑誌や広告、CMのスタイリストとして活躍され、ブランドのディレクション等にも携わるようになる。

2016年、2018年にはクリエイティブディレクターとして2度のADC賞を受賞。2019年に「ENNOY(エンノイ)」というブランドを1LDKの元ディレクターである三好良氏と共に立ち上げている。

ちなみにファッションや広告の第一線で活躍している山本康一郎氏は、音楽家の坂本龍一氏や俳優の本木雅弘氏などのスタイリストを務めている。ディレクターとスタイリスト、二つの顔を持っている、まさにカリスマだ。

これまでのコラボアイテムから一部をご紹介

スタイリスト私物は、様々なブランドとのコラボアイテムを展開してきた。

改めて見てもとてつもないラインナップ。特にAURALEEとのコラボレーションはとても話題を呼んでいた記憶がある。

アパレルだけでなく、雑貨やアーティストとのコラボも実現しているあたりに山本氏の人脈の凄さが伺える。

二次流通サイトでもプレ値価格で取引されており、その人気は凄まじいものになっている。

それでは、スタイリスト私物の中でも特に人気もあり話題になったコラボをご紹介しよう。

AURALEE×BARBOUR×スタイリスト私物

通称「裏バブアー」。「スタイリスト私物」「AURALEE」「BARBOUR」との3ブランドが手を組んだアイテムだ。今人気の3ブランドがコラボしたアイテムこのアイテム、人気が出ないわけがない。発売当日は信じられないほどの並びができていたという。

UNIVERSAL PRODUCTS×スタイリスト私物

スタイリスト私物とUNIVERSAL PRODUCTSは比較的多くコラボしている印象がある。UNIVERSAL PRODUCTSは先程も名前の出たENNOYを手がける三好良氏がディレクションを行っていたセレクトショップ「1LDK」のオリジナルラインだ。いくつかあるコラボアイテムの中でもウエストポーチは抜群に人気があり、今まで何度か発売されているが抽選での販売になっている。定価は13,000円程度だが、フリマサイトでは約3倍の値段が付けられていたりもする人気アイテムだ。

生地がCORDURA®︎のナイロンの為頑丈で、サイズ感も財布とハンカチが入るデイリーユースに丁度良いものになっている。CORDURA®以外にもTHOMAS MASON(トーマイスメイソン)のシャツ地を使ったタイプなども販売されてた。

サカナクション×ENNOY×スタイリスト私物

サカナクションとENNOYとスタイリスト私物のトリプルネームアイテム。

有名な祈りの手をモチーフに石鹸という、コロナ時代を象徴するようなユーモアの効いたデザインがおもしろい。

スタイリスト私物はENNOYとも頻繁にコラボアイテムをリリースしており、ENNOYらしいTシャツやスウェットが多い印象だ。

まだまだ他にも人気のあったコラボレーションは多いが、キリがないので今回はこの辺にしておこう。

スタイリスト私物に公式サイトはない。山本氏が私用でも使われているスタイリスト私物の公式インスタグラムでも、過去のコラボレーションを見ることができ、新作販売の際は告知をされているので気になった方は是非チェックしてみてほしい。